本日の葬儀の相談窓口
2016-12-15
忿怒(ふんぬ)の表情で人々の悪心を取り締まる 【明王】
what's 明王?
仏の意思に反する者は 調伏! 仏教者には心強い守護神
明王は、真言宗など密教特有の尊格で、如来が姿を変えて現れたものとされ、
密教では「仏の智慧(真言)を身につけた偉大な人」と
定義づけられています。
仏教に帰依していない民衆を正しい道へと導く役割を担い、如来の教えに
従わない者を懲らしめるために怒りの表情をしているのが特徴です。
燃え盛る火焔光背を背負っているのは、煩悩を焼き尽くし、智慧の光明へと変えるため。
人々の煩悩を打ち砕き、正しい道に導くために
宝剣や羂策(けんじゃく)を手にしています。
古代インド神話の悪鬼神などに由来していることから、
蛇やドクロなどで身を飾る異様な明王もいます。
▼明王の特徴
【火焔光背】
煩悩を焼き尽くす炎の形をした光背。
【頂蓮】
頭のてっぺんに載せられた蓮の花。
【辨髪(べんはつ)】
頭髪を束ねて左肩にたらしています。
【三道(さんどう)】
喉にある3本のしわで、仏相の1つ。
【羂策(けんじゃく)】
苦しみから救い上げてくれる慈悲の縄。
【条帛(じょうはく)】
細長い布を、左肩から右脇腹へ斜めに垂らしています。
【剣】
悪や煩悩を断ち切ります。
【幼児体系】
如来の「使い=子供」として、幼児体系で表されます。
【裙(くん)】(裳)
足元から胸まである長方形の布。
お不動さまの倶利伽羅剣がすごい!!
不動明王の火焔光背は、迦楼羅炎(かるらえん)と呼ばれる
あらゆる煩悩を焼きつくすという 凄まじい姿勢を示しています。
そんな不動明王が持つ三鈷剣も、魔を退散させ、
人々の煩悩を断ち切るもの。
不動明王は、竜が巻き付いた倶利伽羅剣を持つこともあり
これは明王が95種の外道と論争した際、倶利伽羅竜に姿を変えて相手を
屈服させたことに由来しています。
倶利伽羅剣そのものが信仰の対象になることもあります。