本日の葬儀の相談窓口
2016-11-10
禅 禅とは「生き方」であり「心のあり方」です。
日常生活を調えることが修行です。
目に見えない禅の心は、姿形・作法に反映します。
「清貧で質素」「単純にして深い」が基本です。
【いろいろな食べ物】
建長寺で考案された野菜の汁物が「けんちん汁」。心地覚心(しんちかくしん)が
宋より伝えたのが「金山寺味噌」。禅寺で考案されたのが「ゴマ豆腐」。
隠元が伝えたのが「インゲン豆」。沢庵和尚が考案したのが「沢庵漬け」です。
そのほか「ぜんざい」や「カルピス」も、仏教と縁の深い食品です。
【精進料理】
禅宗の修行道場では、食事をつくることも、食べることも禅の修行です。
「命あるものに感謝し、命を生かす」実践の場です。
戒律があるため、魚肉は使いません。
【茶道】
茶道は、特に禅宗の僧侶が、本尊などへ供えた献茶の所作が発展・独立したものです。
千利休は、堺の南宗寺に参禅し、禅の影響を大きく受けています。
1つ1つの作法に集中し、心を落ち着かせ、ありのままの自分を見つめる飾ることのない
茶室の空間は、坐禅する禅堂に通じています。
【華道】
華道の発祥は、仏教伝来にあり、本尊に華を供養する儀式がはじまりです。
型にはめることによって生まれる、計算されない美しさの出現は、いける人の
心のあり方の反映です。
この心は 禅 です。
【剣道】
江戸時代初期・沢庵和尚は「剣道の究極の境地は、禅の悟り」であると説きました。
この精神は 宮本武蔵・柳生新陰流・勝海舟などに受け継がれていきました。
柔道や弓道なども、禅と深い関係にあります。
【日本建築・庭園】
禅の「質素」を反映した金閣寺にみられる書院造は近代の和風住宅にも影響を
与えています。
また、枯山水の庭は、水を用いることなく 白砂や小石で、水の流れや海を
表現します。「捨てることで、本質を表現する」ことは、禅の思想そのものです。
【能楽】
能楽の芸術性は室町時代、世阿弥(ぜあみ)によって確立します。
表現の根底にあるのは幽玄美です。
幽玄とは「言葉に現れない余情」「姿に見えない姿」です。
料理や娯楽、スポーツの バックボーンにあるのが「禅」の心なんですね