本日の葬儀の相談窓口
2016-12-17
異教から仏教に帰依した護法神 【天】
What's 天?
最も人間に近い仏尊 多種多様な姿を持つ
天(諸天)とは、如来・菩薩・明王を補佐する役割を持ち、
如来、菩薩、明王に次ぐ最下層の位にあります。
そのほとんどがもとは異教の神であり、仏教に取り入れられ、
仏法を信仰する人々を外敵から守る「仏教の護法神」となりました。
天の姿は多種多様ですが、よく見られるものに天女形と神将形があります。
天の諸尊の分類・整理が中国で行われたため、いずれも中国風の服装、
装飾が施されものが多くみられます。
▼天の特徴
【天女形】
宝珠を持ち、穏やかな表情をたたえた女性形の仏尊。
商売繁盛、五穀豊穣、安産などの現世利益をもたらす「福徳神」として
信仰されてきました。
唐代の貴婦人の姿をしているのは、古代インドを中心とした異教の神々が
中国で整理されたためと考えられています。
【神将形】
武具を身につけ、怒りの表情をとる神将形の仏尊。
仏法や信仰を守る「護法神」として信仰されてきました。
鎧・甲冑の形は、インド風、中国風のものなどが見られ、
魔・仏敵を踏みつけた姿でよく表現されます。