本日の葬儀の相談窓口
2017-05-21
今日は、5月21日 『親鸞』の誕生日です。
(承安3年。西暦1173年)
日本で、親鸞の思想に関する研究書は、とてもたくさんあります。
が、伝記となると 不明なことだらけで、謎の多い人物です。
親鸞は4歳で父を失い、母も8歳でなくしたといわれています。
このことが、のちの出家の、大きな要因なったといわれています。
幼くして両親と別れ、悲しみに沈んでいた親鸞は、9歳で出家を決意します。
親鸞が比叡山で修業に励んでいたころ、
所要を済ませ山に帰る途中、ある女性と出会いました。親鸞26歳のころです。
「どうか山へお連れください」という女性に対し、親鸞は
「それは、無理です。女人禁制の山なので、お連れすることはできません」
と断ります。すると
「親鸞さま。このお山には、鳥や獣のメスはいないのでしょうか。
汚れたメスが入ると、山が汚れると言われるならば、この山は汚れています」
と指摘してきました。
仏教では、人間も牛も豚も、犬や猫、虫に至るまですべての生命平等だと
教えられています。だから人間の女性を差別することは、仏教の精神に反すると。。。
僧侶として初めて、公然と肉食妻帯に踏み切ったことでも親鸞は有名です。
そして、29歳の時、比叡では悟りに至る道を見いだせず下山します。
1207年、専修念仏が停止され親鸞は越後に流刑、非僧非俗の立場にたたされました。
そして、弘長2年11月28日、京都で90年の波乱万丈の生涯を閉じられました。
生きてよし、死んでよし、死んでどうなるのか、という後生の不安はみじんもなく、
まさに無碍の一道です。